説明:「京都創生について」
司 会

 それでは、時間になりましたので進めて参ります。まず、京都創生の取組につきまして御報告をさせていただきます。報告は先ほどの京都市の白須でございます。よろしくお願いします。

白 須

 何回も出てきて恐縮でございます。先ほどの梶田貫主様の非常に面白い、ためになるお話と、またこの後、山本総支社長から非常に興味深いお話が聞けるんですけれども、本日の趣旨を簡単に、この京都創生の中身を説明させていただきたいと思います。

 京都の景観なり、伝統的な文化なり、そういったものが、徐々に失われつつあると、いろいろなところから指摘されてございます。景観と言いましてもまちなかの町家を中心した景観であるとか、こういった山と自然と人が一体化したような自然景観もございますし、様々な景観があるんですが、京都市としても守って、それを未来に伝えていきたい、また伝統的な文化につきましても、京都の良さということで守って、伝えていきたいということで、京都市ではこの京都創生の取組というものを、2年ほど前から進めております。これは、当然京都市だけでできるものじゃございませんので、市民の皆様が様々な場面でそういった取組を積極的にしていただくよう、市民の皆さんの御支援も得て、京都創生推進フォーラムも設立させていただきました。また、京都を守るというのは京都市、京都の皆さん方だけでできるというわけではありません。先ほども梶田貫主様のお話にもございましたけれども、京都はおかげさまで、観光客が4600万人ぐらいになっております。そういうことも踏まえまして、国としても京都の良さを守っていただきたいと、京都の良さを守り伝えることを働きかけていくと、こうした京都創生の取組を、今、京都を挙げて京都市、京都府、京都商工会議所やまちづくりセンターや大学コンソーシアムなどいろいろな団体でやっております。このリーフレットはそうした取組を紹介しているのですが、今後とも、京都市では景観の保存再生や、伝統文化を守るとか、そうして新しい京都の良さを生かした観光に繋げていくという取組を進めていきたいと考えております。ぜひ皆様方も、先ほど梶田貫主からお話がありましたように、それぞれお住まいになっている地域の魅力作り等も含めて、さまざまな取組を進めていただけたらと考えておりますのでよろしくお願い致します。またこのリーフレットはお帰りになってから読んでいただけたら幸いでございます、よろしくお願い致します。

司 会

 ありがとうございました。それでは、山本様の御講演に移りたいと思います。山本様は京都創生100人委員会の委員で、現在NHK文化センターの大阪総支社長でございます。すでに御承知かと思いますが簡単に御略歴を御紹介させていただきます。

 京都大学を御卒業になられました後、NHKに入社、大河ドラマ『獅子の時代』や『山河燃ゆ』、また、ドラマ人間模様の『夢千代日記』などに関わられまして、1999年に京都放送局の局長になられました。そして、4年間お勤めになられまして、現在、文化センター大阪総支社長でございます。京都放送局長の間に『とびっきり京都』や、『京都上がる下がる』などの企画にも関わられたということで、本日は『ブラウン管の裏から見た京都』をテーマにお話を伺います。約1時間程度お話を伺いました後、意見交換をさせていただきます。それでは山本様、よろしくお願い致します。

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