講演:「生活提案誌から見た京都」 | ||
大 矢 | 京都に関しても皆さん、ある一定の素敵なイメージを持っていて行ってみたいところ、行ってよかったところっていうのがあると思います。今の京都について、先ほど申し上げたように、京都という大括りをやめてもっと分解したそれぞれの京都創生連続セミナーを違う形で発信する。新しいショップていうのはお店ひとつひとつだと出てくるんですが、界隈とか地域とかになってくると、なかなかまとまって分からないというのが外からいうとあります。で、ついつい、「京都」と言ってしまいますけど、点であるお店から「京都」までの間をつなぐ何かをもう一回作ってみていただければ、レタスクラブもこれからどんどん、また昔のように年に2回京都をやらなくちゃとか、もしかしたらシーズンに1回やらなくちゃとか、そういったことになるんじゃないかなと思っています。 女性にもてはやされ、女性に受ければいいと言いますが、温泉地みたいな土地にはなっていただきたくありません。ここのお庭にも陰と陽がありましたけど、都市は絶対色っぽくないとダメだと思います。女同士で行って、「次は絶対彼氏と来よう」ということがないとリピートにならないんです。それはどっかでびしっと格好良い町であるわけで、京都はそういう財産がいっぱいありますので、東京に住んでる私たちに、ちょっと行っとかないと遅れるぞというような、発信の場となるよう、皆さんで御検討いただけましたらと思っております。なるべくいつまでも色っぽくてモダンで古いというわけじゃなく、一番新しいものがここから出てきているっていう新しい形が発信されていく町になって欲しいと思います。そして是非とも渋滞に関して、皆さん、マイカーは紅葉の頃はやめていただいて、解消していただきたいと思います。 お話はこれくらいにさせていただいて、最後にちょっとお知らせというかお詫びなんですが、私は15年間「レタスクラブ」をやってまいりましたが、実はこのお話をいただいてから、ついこの間会社から違う雑誌に行けと言われまして、4月から「セサミ」という雑誌の編集長をやることになりました。こちらは親子の、子どものファッション誌としては創刊30年の非常に歴史のある雑誌でして、時々京都でファッションページを撮影しに来たりします。だから、一番最先端の洋服と、一番面白い京都、新しい京都、逆に一番最先端の洋服と、ものすごく奥ゆかしい京都みたいなところで写真を作っていく雑誌になります。皆さん、ロケとか良い場所がありましたらセサミ編集部へ、穴場があるよというので御一報いただきますように。そうしましたら自動的に私が「レタスクラブ」にも取材しに行くようにと言いますので、この2媒体、これからも是非可愛がっていただけますようによろしくお願いします。何かちょっと偉そうな感じで申しわけなかったんですけれども、これからもどうぞよろしくお願い致します。 | |
(拍手) | ||
司 会 | どうもありがとうございました。私たち京都人にとっても非常に貴重な御意見をいただきました。特に交通についてはパークアンドライドを京都市でも実験的に初めました。ある程度の成果も挙げてまして、やっぱり行政も努力しているんだっていうことも、皆さんにも知っていただきたいと思います。それから新しいものの発信ということで、12月に、花灯路っていうライトアップ事業が嵐山で行われました。それから3月にはまた東山でもありますし、京都もやっぱり新しいこともやってディズニーランドのように飽きられないようにと行政もやっておりますので、御理解いただきたいと思います。 |