第1部 | |||
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司会 |
ありがとうございました。琴の演奏は、京都芸術文化協会評議員で清琴会代表の野田弥生さんと友紀さん、曲は宮城道雄作曲「さらし風手事」でした。 それでは、登壇者を紹介します。 | ||
始めにフォーラムを代表致しまして、村田純一代表より御挨拶を申し上げます。 | |||
あいさつ:京都創生推進フォーラム代表 村田純一 | |||
開会にあたりましてご挨拶を申し上げます。 古来、日本人は美しい自然を愛し、そこから育まれた豊かな感性を備えた慎み深い、心の綺麗な民族でした。しかし明治維新後、近代国家の建設と国力の充実を目指して、とりわけ戦後においては、経済復興の旗印のもとに、東京を中心に効率を最優先にした国づくりや国策が進められ、日本人が誇るべき美徳は薄れてしまいました。また、いわゆる「戦後民主主義」の名のもとに、個人の権利が声高く主張され、個人の利便性や利益を求めた建物、街並みが日本中で造られました。その結果、我々の先人たちが築いてきた美しい街並みや都市景観が破壊され、日本のあらゆる都市が醜くなってしまいました。私たちの京都も例外ではありません。 桝本京都市長におかれましては、この京都の景観や文化の現状に大いに危機感を持たれ、京都創生の必要性を打ち出されました。そして私たち市民も一体となって協力し、街全体で取り組むために、本年6月に「京都創生推進フォーラム」を設立したところです。京都市、京都府の行政はもちろん、経済、文化、学術、景観等、広範な分野の団体や企業、そして多くの市民の皆様のご賛同とご参画をいただき、450を超える会員の御登録を頂戴するに至っています。大変有難いと思っております。 美しい自然と歴史が溶け合って育まれた京都を創生することは、言い換えれば日本人の誇れるものは何か、日本の良い所は何かということをしっかりと見つめ直し、そして確かな自信を持って出直すことではないかと思います。 | |||
司会 | 村田代表ありがとうございました。 | ||
あいさつ:京都市長 桝本ョ兼 | |||
皆様こんにちは。今日はこのようにたくさんの皆様方の御出席を賜りました。本当にありがたく、皆様方お一人お一人に心から感謝申し上げたいと存じます。 京の町が紅く色づいた木々に彩られ、天高く澄み切った青空が一層の美しさを引き立てる季節となりました。京都が一番美しい時であり、京都に住んでいてよかったなあと実感する頃でございます。 1200年を超える悠久の歴史と文化が息づき、山紫水明の自然と美しい都市景観を誇る歴史都市・京都は日本国民共有の財産であり、世界の宝であります。京都市ではこれまでから市民の皆様と一緒になり、京都の魅力を守るために努力を重ねて参りました。しかし、近年、世界規模で進むグローバル化等の影響により、このままでは京都の美しい景観や伝統文化が失われてしまい、先人が培ってきた歴史・文化が消滅してしまうという転換期とも言うべき、誠に厳しい状況に直面致しております。 まず、景観に関しましては、本年7月に「時を超え光り輝く京都の景観づくり審議会」を設置し、50年後、100年後も見据えて、建築物の高さやデザイン、屋外広告物の規制など京都にふさわしい景観を保全し創造するための具体的な政策を実行し、全国をリードしたいと考えております。 この京都創生推進フォーラムは、京都の様々な分野におけるリーダーの皆様方が集い、自らが積極的に取り組み、世界に誇る京都を創り上げるために、本年6月に設立されました。これまで多くの皆様にこの趣旨に御賛同いただき、会員数は団体・個人等合わせて450に上っております。本日は京都創生の実現に向けた取組を御報告いただき、お集まりの皆様が一層の交流を深めることで、この連帯の輪がより大きく広がっていくことを御期待申し上げたいと存じます。国際化が進む中で、「日本とは何か」が問われている今こそ、日本文化の象徴の地・京都がその役割を果たす時であると確信致しております。 結びに、京都創生の実現に向けまして、今後とも皆様と御一緒に全力を傾注し、また、京都市議会の議員の先生方と一体となり、京都府山田啓二知事さんとも府・市連携を強化し、しっかりとした取組を進めることを表明致しまして、私の御挨拶とさせていただきます。本日は本当にありがとうございました。 |